葬儀と葬制に自由で寛容な日本人

日本の葬儀は、厳格な戒律に基づき行われる回教や終末思想に基づく基督教、現在も沈黙の塔で葬られる拝火教などとは大きく異なり、時代時代で大きく変化して来た経緯があり、現在も神道と仏教の慣習が混在する葬式仏教の教義に基づき行われている珍しい儀礼です。日本の葬儀は、天孫降臨の頃から継承されて来た神道と538年に大陸から伝来した仏教が融和した事により形成されたとされています。更に日本は、非常に狭い国土でありながら6,000以上の島から構成される事が、隔絶された地域で土着の自然信仰と結び付き更なる独自の葬儀文化を形成して来たとされています。独自の葬儀文化の最たる例が、琉球地方や奄美地方に1970年前後まで行われていた2回葬です。2回葬は、昭和天皇が死んだ際にも45日間行われた殯の名残とされる風葬を行い、一定期間土葬及び風葬を行い白骨化した遺体を洗骨して再び埋葬する琉球王国王室でも行われていた葬制です。日本は、国教も国境も存在しない為に宗教にたいする認識や矜持が無く、葬儀や葬制に対して自由で寛容と言えます。